11月28日、今朝も無料のアクティビティに参加する。ククイの実でブレスレットを作るクラスだ。
参加者は数名でもちろん日本人は私だけ。講師の女性は早口であまり良く英語が聞き取れなかったが、簡単な作業だったのですぐに作ることが出来た。講師の雑談の中で「昨夜火山が噴火したから火山ガスに気をつけてね」と言ってたのが気になり、部屋に帰ってすぐネットで調べる。するとなんとマウナケアの隣にあるマウナロアという世界一大きな火山が噴火したとある。えーっ!!外務省からもメールが来ている。
今日は今からツアーでマウナロアに近いキラウェアの火口にも行くし、隣の山マウナケアでは星空観察もするのだ。
大丈夫だろうか?ともかく集合場所のロビーに行ってみる。するとツアーの小型バスがやって来た。「大丈夫です。今日の行程には差し支えありませんから。日本の火山のように噴石が飛んでくることはなく、ハワイ島の噴火は静かにマグマが流れる安全なもので、しかも人の住んでない所へ向かってますから」
なるほど、でも「もしも危険な場合は臨機応変に行程を変更してくださいね」とお願いする。
参加者はオール日本人。このヒルトンから5名。近くのキングスランドという戸建のタイムシェアに泊まってらっしゃる女性グループ4名。
ドライバーはタケさん。ハワイ島在住の日本人だ。
まずは南に下って、日本人の村松さんが経営するコナコーヒー農園に行く。美味しいコーヒーやらチョコやらバナナやらいただいた。コナはワイコロアと違い雨が多くコーヒー豆の栽培に適しているとのこと。世界三大コーヒーの一つで高級で値段も高い。お土産に少しだけ個別ドリップタイプを買う。
次はアメリカ最南端のサウスポイントに行く。ダイビングスポットでもあるようで、すごい断崖絶壁だ!岸壁にいたアメリカ人らしき人が急に落ちていったのでビックリ‼️ちゃんと救命道具も置いてあるから面白い。
この後マラサダの美味しいパン屋さんプナルウベーカリーで昼食を取り、海亀で有名なプナルウ黒砂海岸へ向かう。
ビーチで亀を探すが、水面に顔を出しただけで上陸はしてくれなかった。ハワイ島の海岸は黒いゴツゴツした溶岩で出来ている所がほとんどだが、ここは珍しく砕けて砂になっている。
次に向かったのはボルケーノワイナリー。6種類のワインを試飲出来た!甘めのワインが多く、紅茶のワインは珍しかった!
この後いよいよキラウェアの火口見学だ。マウナロアの近くを通るのでドキドキだが、南側ではなくマグマは北東方向へ流れているので影響はないようだ。
キラウェアは2018年に爆発し、その後断続的に噴火している。このハレマウマウ火口にはもう赤いマグマは噴出していない。溶岩で出来たトンネルを通ったり溶岩台地を見たりする。
夕食は東側のヒロのクヒオグリルで名物のラウラウをたべる。バナナの葉っぱで包んだ豚肉の蒸し料理だ。ハワイの伝統料理でとても柔らかく、添えられていた白いご飯にピッタリ!温かい緑茶もいただきホッとする。
さてこの後はマウナケアの2000メートル地点に向かい星空観察だ。しかし火山のガスが邪魔をしてあまり星は期待できそうにない。
ハワイ島の東と西を横断する幹線道路通称サドルロードをしばらく行くと、左側の空が赤く見えてきた!あれが昨夜噴火したマウナロアか!!
すごい迫力だ!!38年ぶりの噴火の翌日にマグマを目の当たりにしている日本人はまだ少ないだろう!いわゆるこれはスクープではないか!
道路の路肩には地元の人達が車を止めてマグマを観察している。キラウェアよりも遥かに規模が大きいというし、このままマグマが流れるとこのサドルロードに到達し閉鎖されるというから、見るなら今でしょうということだ。
マウナケア2000メートルの星空観察地点に到着したが、もう星空どころではない。
皆んなマグマが噴き出る様子を見ている。ここから加わった星空観察で有名なガイドのマサシさんが天体望遠鏡を持ってきていた。本来なら星空用なのだが、これで急きょマグマを観察することになった!なんてラッキー!
レンズを通して見た光景はものすごいものだった!!マグマが沸々と湧き上がる様子がくっきり見える!マグマが川のようにゆっくりと流れていく様子もわかる!地球が生きている証だ!地球の内部からの息吹がまざまさと感じられる!!まさかこんな光景がこの旅で見られるなんて思いもしなかった!!
マサシさんが望遠鏡で撮った写真や動画を皆にシェアしてくれた。
ドライバーのタケさんもこんな光景初めて観るそうた❗️
その後もずっーとマウナロアを左手に
眺めながら帰路についた。ホテルの部屋のラナイからもマウナケアの右側に赤い空が見えたのにはビックリ。やはり規模が大きいのだ。今夜は興奮して眠れそうもない。